たぬき和尚通信

2017年3月17日 20:06

第7号 文化を共有し創造するために

おかげさまで71歳になりました。宗禅寺も400歳になりました。この羽村の川崎の地で育てていただき、しみじみと有難さを感じております。

地元の学校から、鎌倉の建長寺で修行をし、羽村に帰ってきて、消防団や青年会議所の活動に参加し、再び鎌倉の本山建長寺の仕事に24年間かかわり、その業を終えて、寺に帰ってきて1年と3カ月になります。

宗禅寺では「寺は文化発信地」をモットーに、建長寺では「開かれた寺」を目指して、活動を続けてきました。地域の中でお寺がどんなことをしていったらいいかを、ずっと模索し、トライしてきました。たくさんの方々と関わり、たくさんの場をいただいて、少しずつ形が見えてきました

宗禅寺春の文化展、秋の薬師如来大祭、建長寺の鎌倉禅研究会、そして昨年の9月から始まった「宗禅寺土曜講座」などなどです。

今、生きている私達が、先人の培ってきた形あるものを元にして、どのようにそれをより素晴らしいものにしていけるか。

お寺という場所が、地域の方々や檀信徒の方々と共に、智慧を出し合い、文化創造の場になっていければと思います。

私は5月27日に住職を引退しますが、これからも文化創造の努力を続けて参ります。もちろん、皆様と共に。

宗禅寺住職 高井正俊